2016/02/09

中学二年生の秋、大好きな人から告白されました。
何十通、何百通の長いメール交換をした毎日、お互い惹かれ合っていたのでしょう。
初めてできて好きな人、初めてできた彼氏、私は彼が好きすぎて、子供すぎたのです。
幸せな時間は長くは続きませんでした。中学三年生の6月、好きな人ができたと別れを告げられました。
彼の気持ちが離れていっていることは気づいていました。しかし現実にそう言われてしまうと、ショックで悲しくてただただ泣くしかできませんでした。彼からはたまに連絡がきました。私からも連絡をしました。近況報告、受験の結果など気にしてくれているようでした。
高校に入り新しく恋人ができた私ですが、いつも心のどこかで彼のことを考えていたように思います。
高校生時代もたまに連絡を取り合っていて、彼からメールがくるとどこか期待してしまう自分がいました。
大学生、社会人になっても誕生日、お正月、就職の報告などお互いしていました。
26歳のとき、私が結婚の報告をしました。
おめでとうという言葉とともに、自分も2ヶ月前に結婚したという言葉が目に入り、あぁこれでもう本当に終わったんだと崩れ落ちる思いでした。
それ以来、私からも連絡していないし、彼からも連絡はありません。
今でも彼の誕生日が近づくと、そわそわしてメールを送りたい衝動にかられますが、そのたびに彼は彼の幸せな人生があり私が入る余地などないのだと思い知らされるのです。
一緒の時間を過ごしたのは幼く短い時間でしたが、彼はどこか私の中で特別な人なのです。
もう一生会うこともない、運命ならいつかまた会えるかも、そんな思いを抱えながら私はこれからも彼の誕生日を絶対に忘れられないのだろうと思います。