2016/02/09

私が大学生の頃の話だ。
中学生と高校生ではまったくといって付き合えなかったモテナイ君の私であったが、大学生こそは絶対に女の子と付き合ってみると思っていた。
大学とは女の子と付き合うためにいくものだと思っていた。さて期待に胸を膨らませながら入学した私は、早速、部活動にも入ったり、合コンや飲み会などに参加しまくっていた。
恋をするには、出会いが必要なのである。出会いの数こそ恋の数である。私はこれをモットーに出会いを求めて日夜飲み歩いていたのだ。
大学は日本全国から学生がやってきているので、様々な女性がいるものだ。地元だけにとどまっている高校までとは全然違う。
実に面白い。これだけ様々な種類の人間がいるのなら、私にぴったりの女の子がいるはずだと思いながら、過ごしていた。
そんな中、ついに理想の女の子に出会うことができた。それは飲み会ではなかったが、アルバイトでの同僚であった。
居酒屋で働いていたのだが、そこで一緒に働いていた女の子だった。山形からやってきた女の子で、一緒にいるととても安心できて、会話をしているととても楽しかった。
すぐに恋に落ちて、私はすぐにデートにさそったのだ。彼女はOkしてくれた。私は天にも昇るかと思うほど嬉しかった。
そしてデートに行き、一緒に色んなところにいった。街中が私たちを祝福してくれているようだった。
こんな幸せなことは後にも先にもないというくらいに幸せであった。私は彼女に告白した。そして撃沈した。
彼女はまたもや彼氏持ちだったのである。彼氏いるんならデートOKしてんじゃねーよ。と思った大学一年の夏休みでした。